アルバムタイトルは「another town」と名付けました。
「今の場所には存在しない何かを探し求めて、何か違う世界、別の世界に向かって・・・」
そんな気持ちをタイトルにしました。
でも、辿り着くべき行き先は、別の世界ではなく、自分自身なのだと思います。
そして、自分自身に辿り着いた時に、壁はなくなり、人種や国境を越えてどこまでも拡散・浸透すると思うのです。
「another town」が「my town」に変わり、「common town」になる。
それが伝わるということなんだと思っています。
多くの人に楽しんでもらうために、多くの人が知っている曲とアレンジでコテコテのジャンル丸出しの演出をするといったことも、一つの方法で、もちろん真実だとは思いますが(そのような方法も尊重しますし、出来る人を尊敬します)、それは私の柄ではない。
やはり、自分としては、遠回りでも「another town」経由の自分行きという方法しか出来ないのです。
そして、ジャケット!
このジャケットは最高です。とっても気に入っています。
使用させていただいた絵画は、目白のレストラン、マックスキャロットのマスター坪井明人さんが描いた、街の絵です。個性的でオシャレで、素敵な唯一無二のマスターの「another town」!
それにしても、何と魅力的な絵画! 元々、この絵をジャケットにすると決めていました。
マスターにお願いして撮影させていただいた訳ですが、色々とございました。
詳しくは、【2nd制作その32】ジャケット撮影 をご参照ください。
そして、デザインは私がここ何年かピアノで参加させてもらっているユニット「satoshi & kohe」のsatoshiさん。
タイトルロゴやアーチスト名だけでなく、盤面、裏表紙、内表紙などもセンス良く仕上げて下さいました。
何と言っても、このロゴが良いですよねー!
another と town で色が少し違ったり、文字ごとの距離が微妙に調整されていたりして、さりげない中にかなり考え尽くされた奥深いものが感じられます。
ちなみに、1st albumの「forest dance」のデザインは、下田法晴さんに手がけていただいたのですが、こちらのデザインも素晴らしいです。
今は配信の時代、曲単体で扱われてしまう時代ですが、それでもアルバムデザインは省略されないですよね。
配信の時代であっても、脳には音とデザインがセットで刷り込まれていくので、音楽と同様、手を抜けないところですね。
という訳で、アルバムタイトルとジャケットの紹介でした。
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