hiro omori(ds)
he has experience of playing and practice in New York.
he plays drums many "close rim shot"on n'sawa-waraca.
It is characteristic of n'sawa-saraca
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大森君とは、とあるセッションライブで一緒になりました。
初対面はライブ当日直前のリハーサル。
「とても刺激的であると同時に、安心感がある」「僕の音に気持ちよく反応してくれる」
と思ったのが第一印象でした。
そして、実際のライブでは、素晴らしいドラマー特有の音の圧力を感じました。
「大切な何かを持っている!」
繊細さを保った底力で、自分を一段高いところへ持ち上げてくれるような・・・・・僕にとっては理想のドラマーの典型例といった印象でした。
おそらく、多くのピアニストはこういった感じのドラマーを好む傾向にあるのではないか?とも思います。
そして、ふつうのジャズドラマーっぽくない威圧的な風貌と、礼儀正しい感じとか、NYで修行していたとか言うし、何か新しいフィーリングを持っていそうな雰囲気を感じたのです。
「こいつは何かを知っている・・・かも?」
ちょうどn'sawa-saracaのコンセプトを思いついて、サウンドに合いそうなドラマーを探していた矢先だったということもあり、僕の構想を語ったところ、jazzや音楽、演奏についても考え方に近いものを感じました。
そして、何より、「彼にお願いしよう」と思った決定的な事は、僕と同じで「ちょっと離れて暮らす派」だった・・・そしてその話で盛り上ってしまった、という事です。
「ちょっと離れて暮らす派」・・・これは、解かる人にしか解からないフィーリングなのですが、つまり、活動する場はtokyo.japan。でも暮らす場所は郊外。
活動する場所は華やかな場所であっても、帰る所は、一歩引き下がって、全てをリセットするという感覚です。
良いとか悪いじゃなくて、そういうタイプなのです。
tokyoに出ようと思えば電車一本で出向いて行けるし、終電も遅めで、帰ることも出来る。
東京の有名な会社の社長でも、あえて自宅は郊外、っていう人たまにいると思います。その人も同じ派閥です。
華やかで賑やかで刺激的な街で必要な活動をする以外は、距離を置いておきたい。
そのような「志向」であります。別に家賃とか土地が安いという事ではないのです。
大森君はNYで修行していた時も、あえてNYCから離れた街で暮らしていたと。地元でもそうだったし、そしてtokyoで活躍するようになってもそのスタンスは変わらないと。
その徹底ぶりに、心より感動しまして「大森君にお願いしよう」と決意したのでありました。
見た目は厳つくて、口数も決して多くは無いけれども、実は繊細で真面目。
当初は誰もやったことが無いような新しいフィーリングのリズムは作れないものか?という希望が根底にあったもので、
僕の根拠のない、思いつきで、いい加減でつたない説明で振り回してしまったことも多々ありました。
「僕だったら、とっくに辞任しています」
所詮、言葉で説明できないものを言葉で説明する難しさを感じました。
それでも最後まで付き合ってくれて、新しいフィーリング云々ではなくて、最後はこのメンバーでしか表現できないバンドのサウンドになったと思っています。
「ちょっと離れて暮らす派」を徹底しているので、HPもブログもやってません。
スジ的にはFBにも参加しない・・・ところですが、「友達が欲しかった」ために、FBに参加し、タグ付けまでされてしまっています。
「ちょっと残念!」