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  • 執筆者の写真nsawa-saraca

【2nd制作その6】ドラマーへの要望


先日twitterのタイムラインを眺めていたら、「コスメのレビューは、語彙力がないほうが良い」という記事を目にしました。若い女性の間では化粧品の説明は、評論・分析・説明よりも、「可愛い!」とか「やばい!」とか「良かった!」というような気持ちが伝わる方が注目されるようです。

最終的には直感的に成果が出なければ意味が無いということですね。

n'sawa-saraca 2nd albumのリハは、2018年、早々に開始する予定ですが、その前に、ドラマーとリズムの打ち合わせを行いました。

リズムに関しては、なかなか譜面や打ち込み音源のデモで伝えるのが難しく、バンドで作って行くという作業の中では一番時間を費やすことになりがちです。でもメンバーは忙しく、ダラダラと拘束するわけにもいかない。そこで、その時間を事前にクリアしておこうということで、個別にスタジオで音を出しながら打ち合わせを行いました。

ドラマーは長谷陽介さん。

私のjazz piano trioでも長年お願いしている素晴らしいドラマーです。

私といえば、自分の事は棚に上げて、独断と偏見と、超ひねくれた狭いストライクゾーンでもって、身の丈以上のバンドメンバーを選び抜き、リハではワガママ言いたい放題。とっても面倒くさい奴だと自覚しています。不幸にもそんな私に勝手に選ばれてしまった長谷さんですが、快諾して下さいました。

ドラマーに関しての私の趣味としては「どうだ、これが○○でござい!」みたいな原色コテコテな叩き方をされても引いちゃうし、逆にあまりに独自的過ぎても困る。大前提として根底にはジャズが必要。現代のジャズドラムの感じをウリにするのも浅はかで恥ずかしいが、でも、露骨ではなくても、どこか現代は感じられる。機械のように正確で細かい設定は必要だけど、高級に奥深く揺らいで欲しい。ジャズだけでなく、アフロビートやクラブミュージックに見られるループ感を捉えつつ、でも露骨にループすると恥ずかしいので、良い具合にぼやかしつつ、エレガントな中にエッジの効いたテイストが感じられる、でも全体ではジャズに聴こえる・・・・そんな感じでしょうか。なんと面倒くさい要望! 

しかし、こんな面倒くさいことを言葉で、メールで説明しても上手く行くはずが無い。やはり直接会って、参考音源を一緒に聴きながら、叩きながら、落とし所を確認すれば、すぐに解決です。もう理屈は要りません。

音楽も先ずは感じるもの。そもそも、言葉で説明できないものを音で表現しようとしているのだから、最後は直感に訴えるものに行き着きたいですね。

冒頭の動画は、2年前、渋谷the roomでのn'sawa-saracaのLIVEです。ドラマーは長谷さん。

よくある傾向としては、音がデカくて、派手に叩きまくれば、確かにその場では単純に盛り上がるのかもしれないけど、n'sawa-saracaは、そういう趣味・指向でもないのです。

特に4:05からの最後のドラムソロは「ジワジワと格好良い!」「やばい!」「気持ちイイ!」理屈抜きに素晴らしさが伝わるのではないでしょうか?

年明けリハーサルが楽しみでございます。


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