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  • 執筆者の写真nsawa-saraca

長いものに巻かれて、ささやかに存在感を放つ



n'sawa-saracaの2021年は、様々な変化の年でした。

一番大きかったのは、サブスクを積極的に活用するようになった事です。

これは私にとって大きい変化で、今まで変に拘っていたことからも解放され、身軽になったし、乗り遅れていた時代に追い着けたような気分です。

今年は、今更ですがガラパゴス携帯電話を辞めて、スマホに切り替えたことも大きなキッカケの一つでしたが、やはり一番のキッカケは、スティールパン奏者=渡辺明応とのコラボプロジェクトです。



そのプロジェクトでは、リリースの方法をレーベルに頼らず、CDなども作らず、サブスクのみで公開することとし、1曲目"fruta dulce"をリリースしたところ、spotifyのプレイリスト「Road trip to tokyo」にピックアップされました。

その登録者が30万人ということもあり、あっという間に何千回も再生されることに。

そして、その後、リリースし続けた4曲も同じプレイリストでピックアップされました。

その他にも、ドイツのDJグループjazzanovaやworld wide FM関連のプレイリストにもピックアップされたりして、具体的な反応が見えるというのは、面白いと思いました。


一緒に並んでいる曲やアーチストを見てみると、レーベル無所属の方もいれば、力のあるレーベル所属の方も混じっています。

資金のあるレーベルでは、宣伝費を払ってプレイリストに組み込んでもらったりするのかと思いますが、私たちの素敵な作品たちは、そんな事をしなくても、同じ所に並ぶ事が出来たので、リリース方法は正解だったと思います。


そして、6曲目「let up」をリリースしたところ、登録者148万人のプレイリスト「mellow beats」にピックアップされたのです。

それまでの「Road trip to tokyo」は、登録者の殆どが日本人で、リスナーも日本人が大半でしたが、「mellow beats」は、登録者も世界規模のプレイリストで、リスナーは日本人の割合は少なく、他の国のリスナーの方が多いです。そして、世界中で再生されるので、万の単位で再生数が増え続けるのでした。

並んでいるアーチストも、以前から一方的に存じ上げているような、世界規模で活躍している方々ばかりで、とても良い感じです。


千葉県に居ながら、レーベルも介さず、余分な宣伝費も払わずに、好きなタイミングでリリース出来て、世界の沢山のリスナーに聴いてもらえるというのは、インターネットの恩恵による、まさに今の時代のスタイルで、とっても良いと思います。


ただ、そうは言っても、このプレイリストの聴かれ方は「ジャンル垂れ流し聴き」であって、個別のアーチストを狙って聴くというものではないでしょう。

世界中で「垂れ流し聴き」されている中の1コマでしかないわけです。


私自身は、ジャンル至上主義ではない(むしろ逆)のですが、それでも、何かに組み込まれて、多くの方々に届くのであれば、それはそれで一つの方法なのかなと思います。

個人的には、サブスクでの聴かれ方は「長いものに巻かれて、全体で聴き流される中で、波長の合う方々と繋がる」というスタイルが落とし所と思っています。

プレイリストを聴いている人の多くも、個々の曲やミュージシャンを個別に目掛けて聴いていなくて、「長い物」を何となくまとめて聴いているんだと思います。

その中の1コマに組み込まれて「ささやかに存在感を放つ」という事にしたいと思います。


そこで波長が合う人、何かその人にとって特別な何かを感じたような場合は、詳細を追求してくれるはず。


そして、波長が合う人の割合は、変わらないと思うので、それなら、多くの人に聴き流してもらうというのがよろしいのかと思うのです。

つまり、波長の合う人の割合が少なくても、分母を増やせば繋がる人の数は確実に増える。


そう思えば、垂れ流しでも、多くの方々の耳に入る環境に居るという事が、とても重要になってくるのだと思います。


今年は、スティールパン奏者=渡辺明応とのコラボプロジェクトの経験により、考え方も変わり、youtubeで公開していたn'sawa-saracaのプロジェクト=one minute storyも、引き上げて、サブスクに切り替えることとしました。


今後は一旦引き上げたone minute storyの曲を1曲ずつ改めてリリースしていこうと思っています。

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